こんにちは!
久喜市で鉄スクラップの加工や産業廃棄物の中間処理を行っております、株式会社丸栄です。
今年のゴールデンウィークは飛び石連休となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか?
例年、弊社では連休中の平日は通常通り稼働しておりましたが、今年は4月28日(月)を休業日とさせていただきました。
お客様にはご不便をおかけいたしましたが、社員の働き方を見直す取り組みの一環としての判断です。
ちなみに、今年の年間休日は113日。今後は年間120日を目指していきます!
さて、このゴールデンウィーク中に、工場内の天井クレーンの入れ替え工事を実施いたしました。
天井クレーンとは
天井クレーンとは、工場の梁に設置されるクレーンのことで、重機を建屋内に持ち込むことなく、重量物を効率よく移動できる便利な設備です。
限られたスペースでも活躍するため、多くの工場で導入されています。
ただし、安全性が非常に重要とされており、労働安全衛生法に基づいた使用ルールが定められています。
操作には、吊り上げ荷重に応じた資格が必要です。
約35年使用されたクレーンの更新 ― 設備老朽化への対応
弊社工場内には、ドラム缶などを圧縮する「プレス機」があり、かつては鉄骨を一定の長さに切断する「油圧シャー」も設置されていました(現在は屋外に移設済み)。
これらの設備の材料投入や加工後の搬出に使用していたのが2基の天井クレーンです。
しかし、これらのクレーンは操業開始から約35年が経過しており、老朽化が進行。
一部部品はすでに製造中止となっており、破損時には修理不能になるリスクがありました。
こうした背景から、今回は2基のうち1基を新しいクレーンに更新することを決断しました。
新しい天井クレーンの特徴
新たに導入した天井クレーンには、以下のような特徴があります:
- 走行速度が向上
- 操作しやすいよう操作盤をカスタマイズ
- 高温時でも安定稼働できるよう、走行モーターに冷却ファンを装備
- メンテナンス性を高めるため、100V電源を設置
- 操作室には冷房を完備
また、吊り上げ荷重は7.5tから4.8tに変更しました。これは、5t未満であれば比較的取得しやすい運転資格で操作可能になるためです。
なお、丸栄では入社2年目以降、希望者に対して資格取得の補助制度もご用意しています(一部条件あり)。
この新しい天井クレーンは、5月8日に無事落成検査を通過し、翌日から本格稼働を開始しました。
これで、もう一基の古いクレーンが万が一使えなくなっても、安定した操業が可能となります!
さいごに
昨今の物価高騰の影響で、今回の天井クレーンも数年前に比べて大幅にコストが上がってしまいました。
それでも、安定操業と作業環境の改善を重視し、今回の設備投資に踏み切りました。
これからも株式会社丸栄は、安定操業・安全な作業環境・付加価値の向上を目指して、積極的な設備投資を続けてまいります。
今後のコラムも、ぜひ楽しみにしていてください!