前回の書き込みでは産業廃棄物処分業の中間処理について記しました。今回は最終処分についてです。
最終処分とは、産業廃棄物を適切に処理(中間処理)したうえで土の中に埋めたり、海に投入したりすることです。その目的は、産業廃棄物を安定化させることです。安定化とは、産業廃棄物をそれ以上変化しない、周囲の環境にも影響を及ぼさない状態にすることです。
最終処分場では産業廃棄物が飛び散ったり流れ出したりしないよう厳重に場所を区切って産業廃棄物を埋め立てています。年月をかけて産業廃棄物を貯留することで自然に戻そうとしているのです。例えば、土の中で産業廃棄物の有機物が分解され、それが土にかえる、そのような状態にするのです。この状態になると埋め立てられた産業廃棄物はそれ以上腐敗などの変化を起こさなくなり、安定した状態になります。
丸栄で中間処理(リサイクル処理)を施した後の産業廃棄物(リサイクルできない部分)は最終処分事業者へ運び込んで引き取ってもらっています。
ここ数年来、最終処分場への運搬費も引取処分料金も上昇の一途をたどっています。丸栄ではこれに抗するべく、廃棄物のリサイクル率UPに努めております。高度選別システムの導入、シュレッダ選別ラインのリフレッシュ工事等々です。
しかし、丸栄の企業努力だけでは限界があるということを最近ひしひしと感じています。大変残念なことですが、最終処分料金増大の一部をお客様にご負担いただかねばならない状況です。
丸栄では産業廃棄物引取料金の改定を検討しております。
(補足:年月をかけても自然に戻すことができない廃棄物は厳重に隔離された遮断型と呼ばれる処分場に埋め立てられています。)